
先月、子供を連れて仙台市内の西公園に行ってきましたのでレポートします。
西公園の概要
西公園は、明治8年に開園した仙台市内で最も古い都市公園です。
開園当時は「桜ヶ岡公園」と呼ばれていましたが、町の西側に位置しているということでいつの間にか西公園と呼ばれるようになったそうです。
西公園は、特に「桜の名所」としても仙台市内で有名な公園です。春のシーズンには多くのお花見客で賑わいます。公園の西には「広瀬川」が流れ、大変自然豊かな環境です。
かつては西公園内に野球場やプール・天文台などもありましたが、今はなくなってしまいました。
(天文台は錦ヶ丘の仙台市天文台へ移転しました)
また、仙台市地下鉄の東西線開業に伴って2015年「大町西公園駅」が園内にでき、大規模にリニューアルしています。
SL広場が名物
中でも特に人気のあるのが、SL広場です。こちらには現存する唯一のC60計が展示されており、鉄道マニアや小さなお子さんに大変喜ばれています。
かつてはC60形式1号機を展示していましたが老朽化が目立り、正直汚かったのですが、整備・修復の作業が行われました。
現在は機関車も綺麗に塗装し直され、ベンチや照明台も整備されましたよ。
イベントなども人気
このSL広場では秋の「西公園まつり」のときにミニSLの乗車体験ができたり、仙台市蒸気機関車C601保存会によるSLガイドなども行われ、子供だけでなくSLファンや鉄道マニアからも喜ばれている施設です。
子供が遊ぶところはもちろんあります。SL広場では乗車体験(自由に乗れる)もできます。混雑状況ですが、土日など休日は少し混んでいますが、平日は割と空いている印象です。
グルメ・周辺の情報
グルメ情報ですが、園内にある茶屋「源吾茶屋」が有名で、名物ずんだ餅が堪能できます。
また、お花見の名所ですので桜の時期にはたくさんの出店が出店します。焼きそば・お好み焼きといった定番から、地元のグルメまで」20店くらいでしょうか。
周辺の情報ですが、櫻岡大神宮という神社が公園の敷地内にあります。源吾茶屋と隣接です。
また、近くの広瀬川付近に「キリシタン殉教碑」があります。
西公園のSLに関する逸話
実はこのSL広場の開設にはとてもドラマチックな話があります。それは昭和43年に仙台に住んでいるとある小学生が、東北本線が全線電気採用されるのに伴って蒸気機関車が廃止されることを知り、それを惜しんでぜひ保存してほしいと当時の日本国有鉄道東北支社に手紙を送ったことがきっかけと言われています。
その後、昭和44年5月4日に日本国有鉄道仙台鉄道管理局長と仙台市長が、蒸気機関車(C60形式1号機)の無償の車両貸借契約を結び、翌5月5日に引渡し式を行い、西公園の現在地に設置したことで現在のSL広場があるのです。
またこのとき設置された車両は、引退するまで東北本線や奥羽本線などで活躍しており、またC60形として国内に唯一現存する車両だとか。
その後、東日本鉄道OB会やみちのく鉄道応援団などが「仙台市蒸気機関車C601保存会」という会を発足し、定期的に蒸気機関車の清掃や簡易的な塗装などを行なっています。
ボランティア活動も盛んに
そのほか、SL広場から歩いて、大町西公園駅のあたりの広場へいくと「西公園プレーパークの会」というボランティアの会があるのですが、定期的に「芋煮会」などのイベントが開催されます。
私たちも参加させてもらったのですが、事前申し込みなども必要なく、誰でも自由に参加することができ、初めて会った人通し、イベントを通じて仲良くなったりします。
そのほかにもパスタ作りやパエリア作りなどの料理イベントもあり、大人も子供も楽しめるイベントが目白押しで、土日だけでなく平日にも開催しているので、時間に余裕のある人はぜひ遊びに行ってみてはどうでしょうか。
尚、イベントの告知は公式ホームページや周辺の公共施設などで配布しているチラシなどにも掲載されています。そのほかにも使い古しではありますが、テニスラケットや、野球道具なども貸し出しをしていますので、体を動かしたい方にとっても嬉しいサービスです。ちなみにこれらの運営費は市民のカンパによるところが大きいとのことです。ありがたいですね。
所在地:仙台市青葉区桜ヶ岡公園1-1
アクセス:地下鉄東西線・大町西公園駅から徒歩すぐ
車の場合は東北自動車道仙台宮城ICから車で10分
料金(入場料:利用料)無料
駐車場の有無:料金園内に無料の駐車場があります。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。